かもんかか物語 かもんかか物語(上巻) 序 それ光陰の移り行くこと、流水の如く、終れる期をしる者なしといへども、人命、限りありて百歳の齢、世に稀なり。 六十路の夢、長しと思へとも、日を以て数ふれば二万二千日に足らず。生涯の間、貴賎貧福の楽みも盧生が一睡の夢に等し。只... 2021.11.18 かもんかか物語上巻