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日高町の民話

日高町の民話

母の本棚にあった本から、ここ日高町の昔話を御紹介します。編著者は日高町浅倉の秋山忠治さんとあります。手作りの本のようですが、日高町内の各村に伝わる、ほのぼのとした話で、読んでいてとてもユックリした気持ちになりました。 宝くらべ ...
田舎の暮らし

私の村の仏達

円山川のほとりの、僅かばかりの平地と、背後に進美寺山、白山さんを背負った山の斜面に、60戸ばかりの民家が肩を寄せている、小さな私の村です。その小さな村の中には、大変に古い歴史を持つ「進美寺」や、「白山権現」や「伊久刀神社」「観音堂」「薬師...
まじない

まじない

メボ 但馬では・・・「ものもらい」のことを「めぼ」と言います。 メボが出来ると、ここ、赤崎村では・・・あずきをふたつぶほど持って、家の外を流れる山からの谷川の縁にたち・・・、あずきをひとつ掴んで目の縁(ものもらいが出来てるとこ...
懐かしの村芝居

赤崎村懐かしの「村芝居」

昭和7年12月、それまでは渡し舟でしか渡る事が出来なかった私の村に、待望の橋がかかりました。 その名も「赤崎橋」。村の人々の喜びようは、便利が当たり前になっている今の私たちには、きっと想像の届かないものでしょう。 主人の大叔父...
十二月の行事

十二月の行事

おとごついたち おとごついたちは、一年最後の一日であろうか。この日は赤崎部落でも、おうすな講(産土神)で、赤崎の地で産まれた神様祭りをいたします。おずしが四社あり、赤崎を四等分して、一年中産土神のおずしを交替でお祭りし、十二月一日に...
十一月の行事

十一月の行事

亥の子 亥の子について、竹野町では①亥の日の亥の刻に餅を食べると、無病息災になる。②亥(猪)は多産で平年は十二頭、閏(うるう)年は十三頭の仔を生むから、亥子餅はその数だけ神様にお供えする。 ③婦人はその多産にあやかるようにと亥...
十月の行事

十月の行事

稲刈り・秋祭り 初めにこの伝説をお知らせしたい。昔ある年の日照り続きに、田の稲は全部枯れたが桑の葉陰の三本だけが育ち、少しばかりの籾が取れた。今日稲作が出来るのは、桑の木のおかげである、といって、焼き米を作り桑の葉にのせて神様、仏さ...
九月の行事

九月の行事

風よけ(台風) 人間が月へ着陸し、調査し、資料を持ち帰ってくる。私たちはそれをテレビで見た。それほど科学が進んできた今日でも、台風が来ると家を失い、田畑をあらされ、中には命を失う人もある。昔は何事も神や仏にすがるより外に方法がなかっ...
八月の行事

八月の行事

釜のふたついたち 八月一日は、地獄の釜のふたが開いて亡者が出てくる日である。という地域は多い。但馬でも、朝来、養父(やぶ)出石、城崎郡日高町一円など、その伝承がある。 この日に限って作られる食品があり、八鹿町伊佐、宿南(しゅく...
七月の行事

七月の行事

土用の丑と土用の餅 土用は年四回(立春、立夏、立秋、立冬)の前日各十八日、時には十九日であるが、一般に土用と言えば、夏の土用のことで、およそ七月下旬から八月にかかる頃である。土用の丑には餅をつく例として、日高町久斗、豊岡市田結(たい...