御祭神:誉田別命(ほんだわけのみこと)/息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)/武内宿禰(たけうちすくね)
兵庫県朝来市和田山町宮内42
和田山駅方面から国道9号線を八鹿に向かって進むと、狭間路(はざまじ)峠より手前右に「西本仏壇店」の大きな店舗が見える。その向かい側に「姫路三菱」があり、三菱の手前を左に入るとすぐに大きな社名標と石灯籠がある。ここからは参道で神社まで約300メートル程ある。
途中に「旧鳥居跡」と書かれた石碑があって、現在はこの道の突き当たりに鎮座する盈岡神社のすぐ下に移転された。(移転の作業はかなり大変だったと、石碑近くに住むおばさんが話してくれた。)
和田山駅方面から国道9号線を八鹿に向かって進むと、狭間路(はざまじ)峠より手前右に「西本仏壇店」の大きな店舗が見える。その向かい側に「姫路三菱」があり、三菱の手前を左に入るとすぐに大きな社名標と石灯籠がある。ここからは参道で神社まで約300メートル程ある。
途中に「旧鳥居跡」と書かれた石碑があって、現在はこの道の突き当たりに鎮座する盈岡神社のすぐ下に移転された。(移転の作業はかなり大変だったと、石碑近くに住むおばさんが話してくれた。)
宮内の村中を奥へ進む。左側には休耕田に黒豆がたくさん作られていた。ここらあたりはあまり鹿の被害はないのだろうか・・・。我が家の黒豆や枝豆は若い芽や花を鹿にゴッソリと食べられてしまい、毎年の事だが鹿害がひどい。
鹿が新芽を食べ、カラスが実をつつき、いのししが土の下の芋などを掘り返して食べていってしまう。
他所の部落の畑を見てもついつい・・・鹿は出ないのかな??などと思ってしまうこの頃です。
参道を突き当たるところにポッカリト黒い口を開けたように神社の入口が見えた。
そこへ行く間まっすぐ一本道が続き、何もない。否が応でも気分は緊張感を募らせてゆく。(なんだかコワイ)
木製の鳥居は二つあって、手前が村の中から移転されてきたもののようだ。
周囲は人家もなく、広い空き地のような空間が広がっている。
鳥居の左後ろに手水舎と石灯籠。
右横の空き地には飛石が並んでいて、全体が少し低くなっているので、もしかしたら池の跡かもしれない
手水舎の向かい、石段下右には『郷社昇格功労者・古澤直造氏之碑』と書かれた石碑がある。さて、ここからは一直線に登る急な石段だ・・・。
石段途中には、境内社『庚申社(御祭神:猿田彦命)』と奉賛会による『盈岡神社・一千五百年祭記念碑』があり、一対の灯篭もあった。
基礎が4段もあり、とても安定感のある灯篭。
境内
石段を上がるとすぐのところに注連縄柱があり、その横に社務所と神輿堂(?)のような建物。
拝殿
急な石段の上は広々として明るい境内で、沢山の灯篭、狛犬、石碑などがあり、正面に瓦葺入母屋造りの拝殿が見える。
拝殿とその後ろの本殿は石の玉垣で囲まれている。
狛犬も2対あり、拝殿の前の玉垣の外に一対、拝殿敷地から一段階上がったところにある本殿の垣根の中に一対。
拝殿の中には幾つかの絵馬が飾ってあったが退色が進み、良く判別できない。
拝殿の周辺には、境内社が何社かあり、それぞれに小道が続いていた。
拝殿の奥には「雄男山」と書かれた額があり(男山)石清水八幡宮から勧請されたものと思われる。
拝殿の壁に御祭神が書かれた札があって、譽田別命 息長足姫命 武内宿禰とあるが、『兵庫県神社誌』には、「祭神:息長足姫命」のみ書かれていた。
※「兵庫県神社誌」は和田山のジュピターホール隣の図書館にも置いてありましたので、そこで読みました。
本殿
本殿は檜皮葺流造の重厚な建物で、二手先に組まれた斗栱(ときょう)が美しく見ごたえがあった。
御由緒
鎮座地
養父郡大蔵村宮内字鈴竹/「兵庫県神社誌」
養父郡大蔵村大字宮内字須々多計/「特選神名牒」
今禾郷宮内村/「神祇志料」
祭神
息長足姫神/(社殿中の御祭神の札には上記三柱)
由緒
創立年月不詳なるも、延喜式の小社に列する。
寛政4年社殿を再建。明治6年10月村社となる。
大正8年社務所を新築し昭和8年5郷社に列せられる。
昭和16年県社に昇格。
境内社
庚申社(猿田彦命)/参道石段途中にある
靖国社(護國英靈)と牛頭天王社(素盞嗚尊)/拝殿左横
稲荷社(保食神)/靖国社・牛頭天社の奥
若宮神社(豊磐間戸命)(「兵庫県神社誌」では応神天皇)/拝殿右横
妙見社(名草彦命)/拝殿下を左へ降りる参道途中にある
弁天社(弁財天)/妙見社より更に下った参道途中にある
※他にも未確認ながら、三柱荒神社(三寶荒神)、祇園神社、などが「兵庫県神社誌」に見られる。
また、拝殿下右から麓の鳥居のほうへ降りる山中の参道には、妙見社・弁天社のほかにも、岩を祀った小さな社があり、地元の人の話では、通称「腰の神さま」と呼んでいて腰痛にご利益があるという。また、腰の神さまと弁天社の間には、神門兼参篭所のような建物があり、通路の上部から釣鐘が下がっている。そして、その建物の右半分は「薬師如来」が鎮座する部屋になっていて、地元の方はそこのことを「お薬師さん」と呼んでいた。
本殿の斗栱や木鼻・蟇股・虹梁などの彫刻を見るのもとても楽しく、清清しい気分になる。
何時間でも見飽きない・・・社殿の前に立っているのに、10秒でも立ち止まればたちまち蚊の襲撃を受けるのが困ったところでした。
境内社
庚申社(祭神:猿田彦命)参道石段途中
靖国社(祭神:護国英霊)拝殿の左脇
牛頭天王社(祭神:素盞鳴尊)拝殿の左脇
若宮社(豊磐間戸命) 拝殿の右脇
妙見社(名草彦命) 境内右手の参道途中
弁天社(弁財天) 境内右手の参道途中
稲荷神社(保食神) 拝殿左脇奥
厄除八幡(御神木) 本殿右脇奥
腰の神様(境内右手の参道途中)
お薬師様 (境内右手の参道途中の参篭所)
境内各所
神門兼参篭所(?)
上記お薬師さんのある建物。
篭り堂と薬師堂と釣鐘がある。
薬師堂はやや荒れ果てた印象を受けた。この建物がある参道は境内の拝殿下の右手より入口の鳥居のあるところへ下り坂が続いている。
狛犬と灯篭
拝殿前玉垣外の境内の狛犬
本殿敷地内の狛犬
この狛犬はなぜか左右が逆になっている。普通は右が阿形で口は開いてており、左は吽形で口は閉じているのだが、ここの狛犬は左が口を開き、右が閉じていた。
また、後ろ足の形状が犬というよりウサギっぽかった。耳の形と位置もなんだかユニークです。
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