十一月の行事

亥の子

亥の子について、竹野町では①亥の日の亥の刻に餅を食べると、無病息災になる。
②亥(猪)は多産で平年は十二頭、閏(うるう)年は十三頭の仔を生むから、亥子餅はその数だけ神様にお供えする。

③婦人はその多産にあやかるようにと亥子祝いをすると言う。豊岡市では秋の亥の子は、田の神様が家へ帰られる日であるとし、夕方主人が身を清めて三方かお盆に十二ヶの餅を入れてお供えし田の神のお帰りを待つ。
 
これらは但馬の秋の亥の子の本質を説明している。亥の日亥の刻(午後十時頃)餅を食べる習わしは中国から移入したものであり、猪の多産が豊作に結びつき、田の神の使者をイノシシとしたり「田の神はイノシシに乗って去来する。」などという俗信を生み、ついには、田の神はイノシシであるようになりました。
 
最近ではイノシシが稲を荒らして困っている所が多くなりました。

当部落でも亥子に唱え文句があり、・・・・・取ったり、やったり、亥の子の餅じゃ、餅をもらうと、「繁昌セェ、繁昌セェ」と唱え、餅をもらえないと「貧乏セェ貧乏セェ」と悪態を言って去って行く。
 
このような世代が本当の人間の社会のように思われます。

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