土用の丑と土用の餅
土用は年四回(立春、立夏、立秋、立冬)の前日各十八日、時には十九日であるが、一般に土用と言えば、夏の土用のことで、およそ七月下旬から八月にかかる頃である。土用の丑には餅をつく例として、日高町久斗、豊岡市田結(たい)、同市気比などがあります。土用の餅の効用は・・・・中風にならないとする和田山町高田、長命するように買ってでも食べると言う、生野町銀谷の例もあるが、いずれにしても腹薬りになり特に、暑気(あつげ)当たりを防ぐ、体力がつく、病気しないなど、夏の保健に効きめがあると言う土地が多い。
土用の丑
土用のウシは土用十八日の間にあるウシの日で、一回か二回ある。この日は薬草取り、海水浴、入湯(薬草湯)、土用にうなぎを食べるなど例証がある。いずれにしても、夏の暑さに負けない効能がつけられています。
川すそ祭り
隣り部落、浅倉の川そっさんを、少し取り上げてみましょう。
浅倉は稲葉川(いなんばがわ)が円山川と合流する場所にあり、稲葉川の最下流ということになります。このように川が別の川と合流したり海へ注いだりする場所では川すそ(川下・川濯)祭りが行われています。
昔から水害の多かった但馬では、農作物や民家に被害をもたらす円山川の氾濫を防ぐために神輿が川に入ってお祓いを行う「川濯祭り」行われるようになりました。
7月30日、川すそにあたる各村で行われています。
この祭りは浅倉では兵主神社の境内社である「水無月神社」の祭りでもあります。
お祓いを受けた村の青年たちが白装束に烏帽子姿で神輿を担いで円山川を渡御し「お旅」の神事を行います。「おうさや、ちょうさや」という独特の掛け声を発しながら神輿を上流から下流へと3回流し水難除けを祈願します。
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